「ほら、美華こっちにおいでよ」
「や、だ……」
ベッドに上がり、ニッコリと笑う都築くん。
その手を思いっきり払おうとすると、一瞬彼は目を細めてふっと首を傾けた。
「悪いけど、これは外せないよ」
「な、なんでっ…」
「そんなの決まってるだろ?これが俺の愛の形だから」
そう言って顔を覗き込む仕草にあたしは思わずゾッとする。
「わ、わけ分かんない!さっきからいったい何を言ってるの!?」
「俺はね、美華。好きな相手ができたら四六時中…、いや一分一秒その人の姿を目に焼き付けてないと落ち着かないんだよ。常に側にいて相手の行動を見てないと安心できないんだ」
「え……」
「そのためだったら何だってするよ。美華のすべての行動を把握できるなら。例えそれが普通とかけ離れていても俺は止めない。美華を全力で愛したいからね」



