相変わらず目の前の都築くんは涼しい顔で笑っていた。
そんな彼を見て、あたしはゾクリと全身の鳥肌がひどくなるのを感じる。
「…だ、から、こういう冗談はやめてって言ってるじゃ、ない…」
思わず声が震えた。
ベッドの端のギリギリまで後ずさりながら、あたしは彼に対しての警戒心をひどくする。
「都築く――」
「美華、そんなに下がると危ないよ。ベッドから落っこちちゃうよ」
「っ……」
伸びてきた手に掴まれて、ビクッと体を強張らせたあたし。
慌てて手を引っ込めようとしても、彼の手の力の方のが強くてどうすることもできなくて
「ひ、人の話し聞いてるの!?あ、あたしはこれを外してって言ってるのよ!?」
かみ合おうとしない会話に体の震えが一段と強くなる。
寒くて、寒くて…
さっきから顔色一つ変えず、涼しげな表情を見せる彼に異常な恐怖すら感じてしまう。



