「とりあえず一通りの物は君の部屋から運んで置いたから。ほら、ここのクローゼットには今まで着ていた服や下着なんかも全部しまっておいたから必要な時はここから出せばいいし」
「ちょ、ちょっとまって!!」
運んだ?
再現って!?
あたしは信じられないモノを見るように都築くんを見た。
「あ、あたしの部屋に勝手に入ったの!?」
そう言えば今日は珍しく大学で都築くんの姿を見なかった。
メールで用事ができたから今日は休むって送られてきたけど、まさか、その用事がこれ?
これだったの!?
「う、嘘でしょ?!か、鍵は!?あ、あたしがいない間に勝手に部屋に入れるわけ……」
「ああ、それなら心配ないよ、これで。この前美華の家に泊まった時にそのドレッサーの引出しから見つけたんだ」
嬉しそうにはにかんだ彼が差し出したもの。
それはあたしのマンションの合鍵だった。
シルバーに色取られたそれは、確かにドレッサーの一番上の引出しに閉っておいたものに間違いはない。



