人のモノ…


ぼんやりとする意識の中、あたしはベッドから立ち上がろうと体制を変えた。



ガシャン…


だけど冷たくて硬い感触が突然右足に襲った。

それはさっき夢の片隅で聞いたものとよく似ていた。まるで金属の鎖が引っ張られるような、鈍くてドーンとした音と感触。

そんな圧迫感に気付き、慌ててそこに視線をずらしたあたしは



「えっ……」


起き上った瞬間思考が止まった。

そこにはなぜか足首に足枷のようなものが付けられていた。

それはまるで洋画などに出てくる、奴隷や罪人が逃げないようにするための道具そのものに見える。



「ちょっ――」


なに、これ。

一瞬まだ寝ぼけているのかと目をこすってみても、足に付けられた感触は消えやしない。

それどころか余計クリアになっていく意識の中、その鎖は鮮明にあたしの視界に焼きついて離れない。