『美華愛してるよ』
『君は俺だけのものだ』
遠くの方でそんな言葉が聞こえる。
フワフワと宙に浮いた感覚の中、柔らかな感触が耳元に残る。
頭を優しく撫でられてる心地よさ。
そして全身に駆け上がる気だるいぐらいの温かさ。
カシャン…
足元になぜか冷んやりとした感覚が押し寄せた時、あたしはそれに反応するようにハッと意識を取り戻した。
「…ん……」
なんだか瞼が異様に重い。
そしてそんな感覚の中すぐに視界に入ったのは見慣れない真っ白な天井。
そこをよーく目をこらして見ると、薄暗く光る照明がぼんやりとあたしを照らし見えた。
「―っ――」
起き上ろうとした瞬間、なぜか頭に鈍い痛みがはしった。
ズキン…と刺すような感覚に、あたしは咄嗟に両手でこめかみを押さえ、その場にうな垂れるようにうずくまる。



