あ…
だってそれはあたしの携帯電話。
なぜか彼が持ってるのはピンク色のケースが印象的のあたしのものだったから…
「―――」
思わず目を凝らして何度も瞬きを繰り返してしまった。
急に気持ちがザワザワとし始めた。
「あ、えっと…、どうした、の?」
一瞬ドキリとして、戸惑いながら席についた。
どうしたらいいのか分からず、とりあえず彼を見つめるあたし。
「それ……」
目と目が合あうと、やけに妙な気もちに襲われた。
だけれど彼はそんなあたしに特に何も慌てる様子もなくいつもの笑顔でニコリと笑った。
「ああ、ごめん。ちょっとこれが気になったからさ。美華って携帯iPhoneだったんだな。
俺、実は今ちょうど携帯を変えようか迷ってる最中でさ。この機種最近出たばかりの新作だろ?つい、どんなだろうって気になって触ってみたくなったんだ」
「えっ」



