「ちょっとお手洗いに行ってくるわね」
思う存分楽しんだあと、あたしは携帯をテーブルに置いて席を立った。
この後、あたしは彼の家に行くことになっている。
そしてきっと朝までお泊り。ってコースになると思うと嬉しくてたまらない。
だって彼とずっといれるんだもの。
今日は恋人として初めて一緒に過ごせる夜。
ワクワクしないほうが無理な話しってものでしょ?
「ごめんね。お待た、せ……」
トイレから出て、席に戻ろうとした瞬間なぜか違和感を感じた。
席に座る都築くんのさりげない姿。それはさっきと何も変わらない普通の光景に間違いはなかったんだけど
けど…
「―――」
何やら、真剣な顔をしてじっと一点を見つめている都築くん。
手元には薄っぺらい携帯電話。
彼は真剣な瞳でそれを見つめ、あたしはそれを見てハッと息を飲んだ。



