人のモノ…


そうだ。そうだったわね。


「なに?もしかして忘れてたとか?」

「ま、まさか!あたしも今ちょうどあなたの所へ行こうと思ってたのよ」

「ふーん?それならいいんだけど……ん?あれ?なんか膝の所に泥がついてるけど」

「えっ」


指摘されて、あたしは慌てて膝をパンパンと手で払った。

まずい、何か変に思われたりしたら…


「なに?何かあったの?ていうよりこんな人気のない所で何やってたの?」

「えっ…」


思わず、上擦った声で彼を見てしまった。

一番聞かれたくないことをズバリ的中され、どうしようかと視線が泳ぐ。


「それに、何だか顔色もあまりよくないみたいだけど…」

「あ……」


都築くんの顔が少し真剣なものに変わり、なぜだか急に嫌な汗が額ににじみ出た。


まずい。


でも…