「ふっ。いい眺めね。あんなに傲慢で女王様気取りだったあなたをこんな風に見下ろせるだなんて」
鼻で笑われ、あたしは顔を歪ませた。
そしてあざ笑いながらじっとりと見下ろされ、ゆっくり顔を近づけられる。
「そうね。最後にこれだけは言わせてもらおうかしら?あなた、自分がこの世で1番って顔してるからあたしがこれだけは教えてあげる」
「えっ」
思わず息を飲んだ。
凛子が憎しみに満ちた顔があたしの視界いっぱいに入りこみ、そして恐怖をいっそう煽らせてくる。
「いい?あなたは所詮ただの小娘にすぎないのよ」
「えっ」
「全然特別なんかじゃない。ほんの少し人より可愛いだけで世界が自分中心に回ってると思ったら大間違いなのよ!
この世の中にはね、少し周りを見渡せば自分より上の人間なんていくらでもいるんだから!」
「―っ――」
「それがどんなことなのか、この際一度嫌ってぐらい味わえばいいんだわ!せいぜい自分の力のなさを思い知りなさいよ!」
立ち上がり、吐き捨てるように去って行く凛子。
そんな彼女にあたしはもう何も言えなかった。
ただ、頭が真っ白になり
そして言葉を失い
もう、何も……



