――…
そして週をまたいだ月曜日。
都築くんと凛子が別れたとう噂はあっという間に学内中に広まった。
教室やカフェテリア、いたる所でそんな話題でもちきりになり、好奇な視線があたしへと向けられた。
「げ、また西條美華の仕業らしいよ!」
「ええ?マジィ~!なんかショック。都築くんだけはそんな男じゃないと思ってたのに……」
「凛子が可愛いそ―」
「だよねー。もうマジムカツク!ねぇ、1回ぐらいあの女シメた方がいいんじゃね?」
「あ、いいねぇ!ここはガツンと1回痛い目に合わせた方が…」
ふっ…
やれるもんならやってみなさいよ。
逆におもいっきりやり返してあげるわよ。
どうせ口だけ…
実際いざとなったら何の行動もできやしないんだから…
「――ねぇ。ちょっといいかしら?」
そしてそんな中、お待ちかねの人物があたしの前に現れた。
その人物は肩までのふんわりカールをなびかせて、今にも何か言いたそうな素振りでじっとあたしを睨みつける。