それから我を忘れて何度も抱き合ったあたし達。
自分のダブルベッドに寄り添う2つの体を確かめながら、何だか妙に初々しい気持ちになった。
裸のまま眠りについた都築くんの寝顔。そんな彼をこの目で見つめては、何とも胸のトキメキが止まらない。
そっか。あたし…、自分の部屋に男の人を入れたのは初めてなんだ。
今更ながらそんな事実に酔いしれて、都築くんの胸にピッタリと顔をくっつけたあたし。
正直彼とのセックスは最高だった。
今まで味わったことのない達成感。
きっと、相性がいいっていうのはこういうことを言うのね。
体に残る熱い余韻を感じながら、あたしは緩やかな決意を心に誓う。
もう、男遊びなんてやめなきゃね。
暫く一人の男に落ち着くのも案外悪くないかもしれない。
そしてバカバカしい演技なんてやめよやめ。
だってもうそんなことをしなくたっていいんだもの。
これからは何の計算なんかしなくてもずっと彼と一緒にいられるんだから…
「ふっ…」
さぁて、凛子の反応が楽しみね。
いったいどんな顔をするのかしら?
あたしに敗北し、泣き崩れる姿がを想像するだけで最高にわくわくしちゃう。
所詮、あたしに勝とうなんて百万年早いのよ…