視線が絡まり、唇が重なり合った。

まるでそうなるのが自然と言わんばかりに吸い込まれ、お互いの呼吸が一つになる。



「んっ……」


熱い…

触れ合った唇が想像以上に熱くて、意識があっという間に飛びそうになったあたし。

そして背中にドンっと冷蔵庫の感触がして、都築くんに体を押し付けられた。


ゾクリ…

思わず全身に鳥肌がたった。

だって、都築くんの舌が私の唇を割って、甘ったるく入りこんでくる。

こんな艶めかしいキスは今まで味わったことがない。

上下左右に痺れるように動く舌。

まだ、キスだけなのに。全身から力が抜けおちて、その場に立っていられなくなってしまいそうで…


「っ、やばい。このまま理性がぶっ飛びそうだ。美華……、このまま帰れそうに、ない。嫌ならいっそ全力で抵抗して?じゃないと俺…」


切羽詰まったように首筋にキスが下りてきて、ビクリと肩が弾む。

あたしはそんな彼に気持ちが震え、力なくぎゅっと目を瞑った。

抵抗なんてできるわけが、ない。

だって、ずっと待ち望んでいたこの瞬間、この展開。

このまま離したくないのはきっとあたしの方。

都築くんが欲しい…

彼が望むなら、いっそこのまま感情に流されてもかまわない。