「あたし……、本当にいいの?このまま都築くんの言葉に甘えても。ずっと好きでいていい、の?」
彼を真っすぐ見つめ、ここぞとばかりに甘い視線を向けた。
彼の切なさに揺れる瞳にギュッと胸が締め付けられて、思わず泣きのセリフに力がこもる。
「大好きなの。もう自分でもこの気持ちが抑えられないほど。私も都築くん以外の男なんていらない。たとえこの先凛子さんに恨まれたとしてもあたしだって、都築くんと一緒にいた……」
「美華――」
言い終わらないうちに手を勢いよく引っ張られた。
熱い鼓動を感じ、一瞬で彼の力強い腕の中に抱きとめられる。
「やばい…今の、本当に?嘘じゃ…ないよな?俺の勝手な聞き間違いなんかじゃないんだよな?」
「ん…。そうだよ。嘘でこんなこと言わないよ。てか言えない。そっか、あたし達いつの間にかずっと同じ気持ちをかかえてたんだね」
そう言って、ようやくあたしも彼の背中に腕を回した。
思ったより広い背中の厚みに胸がキュンキュンと疼く。
ああ、やっときたこの瞬間――
「もう、何も考えたくないよ。ずっとこのまま…ここにいる都築くん以外何も…」
「美華……」



