すごい… こんな熱い感情。 そして情熱的な言葉… ここまで熱く、無我夢中で抱きしめられたのは生まれて初めてかもしれない。 ああ…。不覚にも、そんな言葉と抱擁にあたしの気持ちは一気に溶かされてしまいそうになってしまいそうだったけれど でも… 「っ、ひどい…」 それを合図にあたしの演技もさらに負けずと拍車をかけた。 だって彼が欲しい。 どんな手を使っても。 本当の意味で。 心も体も何もかも。 彼の全てをあたしのモノにしたい。 もう 手段は選ばない――