「なんか重たそう…」
「へ？」
「西條さん。たまにすごく重たそうな顔してる……。それでもって時々しんどそうに息吐いてるし」
「………？」
「気付いてない？強いて言うなら周りの重圧に押しつぶされそうな感じ？自分はこうあるべきだ。こうでなきゃいけないんだって、自分自身で鎧を付けて身を重くしてるように見えるけど…」
「都築くん……」
「正直もっと素のままでいればいいのにって思うんだけどね……。そんなに自分で色んなもの飾らなくても、西條さんはそのままでも十分魅力的だと思うんだけど…」
優しく笑った都築くん。
その表情は今まで見たどの笑顔よりも穏やかに見えて…
うわっ。
嘘、どうしよう。
言葉が出てこない。
だって、こんなこと……っ
唖然とするあたしを見つめながら、都築くんは尚もビックリする言葉を吐いてくる。
