「そんなこと初めて言われた気がする……」
「え、そう?」
コクリ…
あたしは都築くんを見つめながら、少しだけ頷いた。
正直意外だった。
だって、正反対なことならよく言われる。
大胆や、積極的。おまけに我儘、自己中など、あまりいい印象じゃないのが皆のあたしのイメージ…
「まぁ、確かにそれだけじゃないけどね」
「え?」
「時々ビックリするぐらい大胆なこともあるし。ほら急に色っぽく俺を口説こうとしてきたり?」
にやり、笑った都築くん。
あ…
それはきっとさっきのこと。
バーであたしが都築くんに迫ったことを言ってるんだ。
「も、もう!」
罰が悪くなったあたしは彼の肩を軽く叩く。
「ひょっとして、根にもってる?」
「まあね」
ハハと、声を出して笑う都築くん。
うわ、可愛い。
穏やかな声と、優しい眼差し。
思わずドキリと鼓動が弾み、気付いたら
そんな彼を見て、あたしもつられるように笑みを向けていた。



