そのあと、あっという間に店を出ていってしまった木島と、連れの男達。
まだ、何かを言いたそうな木島が印象的だったけれど、すぐにあたしは都築くんの元へと駆け寄った。
「都築くん大丈夫!?」
一気に気が抜けたあたしは、足がふらつき思わず彼の腕を掴んでしまう。
そんなあたしを素早く受け止めてくれる都築くん。少しだけ苦笑いを浮かべるとそっとあたしの頭を撫でてくれた。
「そっちこそ大丈夫?ケガとかしてない?」
心配したつもりが、逆に心配されてしまう始末。
そのままあたしを抱き寄せてくれた都築くんは、まるで今までの重苦しい空気を吐きだすようにふーと深い息を吐いた。
「西條さんが無事でよかった。とりあえず此処でよっか」
その言葉にぎこちなく頷いたあたし。
だけどその時、ポタリと流れる赤い液体が視界に入る。あたしは慌てて都築くんの腕を掴んだ。
「嘘!血が……、ちょっと見せて!」
見ると、左手の掌にぱっくりと開いた生々しい傷があった。
それを見てショックを受けるあたし。
「ちょっと待ってね!」
そう言うとバックからハンカチを取り出し、急いで傷口に巻きつけた。



