人のモノ…


「大丈夫?」


「あ、うん……」


「よかった…」



駆け寄ってきた都築くんが、あたしの体をゆっくりと起こしてくれた。


回された力強い手。再び抱き寄せられて、ドキリと戸惑うあたし。



「くっ、てめーふざけたことしてくれんじゃねーか!」


「は?さっきからふざけてんのはお前だろ?」


「マジ、殺されてーか!」


「やれるもんならやってみろよ。どーせ、勢いでしか行動できないクズが!」


「ちっ…!」



起き上った木島が再び都築くんに掴みかかる。


そして…



――えっ


嘘!


なぜか、片手にナイフを持っている木島。それを勢いよく振りかざそうとした瞬間




「おい!何やってるんだ!」