人のモノ…


「彼女の彼氏だけど?」



え……


その言葉に驚いたのはあたしも同じだった。


思わず顔を上げると、ぎゅっと右手で肩を抱き寄せられて、胸元に顔を埋める格好にされられた。



「は?彼氏?」


「悪いけどせっかくのデートの邪魔しないでくれる?これからいいところなんだ。外野は引っ込んでろよ」


「は!?」


「美華行こう。こんな男に構ってる暇があったら早く2人っきりになりたい」


「え……」



ぎゅっと抱きしめられて目を見開いたあたし。



今、美華って


たぶん演技…


きっとそうだ。

咄嗟の言動だと分かっていても、あたしは驚きを繰り返すしかできなくて…