「ごめん。今本当に時間ないの。この手離してくれる?」
「嫌だって言ったら?」
「大声出して、店員呼ぶわよ」
「ふっ。いい度胸じゃん。相変わらず気のつえー女」
あたしの冷めた顔を見て、なぜか可笑しそうに笑う木島…
まるで楽しむ様にあたしの頬をひと撫でして、もう一度あたしの体を引き寄せると、耳元で言った。
「だったら、最後にもう一回やらせろよ」
「は?」
「これで最後にする。ここで一発やらせてくれたらもうお前には近づかないから。なぁ、いいだろ?」
バカだ…
いいわけないじゃない。
しかもこんなところで、いい加減頭がおかしいんじゃないの?
あたしは彼を睨みつけ、「無理」と一言素早い動きで背を向ける。



