人のモノ…


「なんならあたしがいい男を紹介してあげましょうか?」


「あ?」


「だってあなたその姿。女の潤いも何も感じないんだもの。見た目通りガッサガサのパサパサよ」



唖然とした女に再度笑いかける。


ていうより、今時そのケバイ化粧ってどうなの?


おまけに金髪に近い髪の毛って、もはや化石ね。


いかにも下品です!って言って歩いてるものじゃない。




「ふっ。なんだか可愛そう……」



そしてあたしはわざとらしく息を吐く。


同じ人間でもこんなにも品格が違いすぎると、逆に可哀そうになってくるのねぇ。



うん。一つ勉強になったわ。