人のモノ…


誰だっけ?


きっと、一度は寝たことのある男。


たぶん…


それは間違いない。


思わず視線を逸らして首元を見ると…


あ…



首筋から鎖骨に伸びる火傷の痕が目に入る。


この男…



「は?マジかよ!お前と別れてまだ1年しか経ってないのに!?」



ああ、そうか…


分かった。思い出した。


首筋の残る痕と、このネットリとした話し方。


1年前という単語で、パチンと何かが弾けるようにこの男の名前を思い出した。




木島…


できれば思い出さないほうがよかったけれど…