「いいなぁ……。凛子さんが羨ましい。こんな優しい都築くんに大事にされて。あたしも都築くんにぎゅってしてもらいたいなって」
そう言って、二の腕に顔を埋めたあたしに、都築くんの戸惑う様子がすぐに分かる。
動揺する彼の態度。それががたまらなく面白くなったあたしは
「都築くんっていい匂いがするね」
「……西條、さん?」
「この香りなんか……好き。すごく安心する」
「…えっと……、酔ってる?」
「――うん。少し…」
そう言ったあたしは潤んだ瞳で顔を上げる。
―――ゴクリ。
その瞬間、目の前の喉が上下するのが分かり、あたしはこれぞとばかりに甘い視線を真っ直ぐ向けた。



