たくさんの人の群れ―

寄せては返す波の静けさ―……


今日の海岸は、いちだんと
盛り上がりを増す―。



司会者がマイクで進めていくそんな中…

カウントダウンが始まる。



『゙10…9…8…7…6…、

3…2…1―……』



“ヒュ---――――……ドカ―――ン”



『「ワァ--――…」』


それと同時に歓声がわき起こった。




あたしの18の夏の始まり―。


…それはそれはとても綺麗な夜空でした。


夜空の舞台で、咲き誇るは、花の宝石。



淡い期待―

揺れ動く想い―


そんな消えゆく花の宝石を
私は何度掴みとろうとしただろう。


掴めないと分かっていても
目に写った輝きを失いたくはなかった。




私は一時も目を離す事ができなかった。


君を想いながら
打ち上がる花火を眺めていた…。

そんな君という花火に目が離せずにいた。


真っ暗な夜空に咲きみだれる
無数のひかり。


BGMと共に最後に締めくくる5500発☆



君はいつだって私の中にいた―…。


時に苦しくなった…
マジで寂しくなった…
あまりにも切なくなった…




私は君に出会ったことに感謝をし、

必ずや、君に届けます、この想い。

例え散る運命だとしても、

私の精一杯を君に届けます。

散ることを恐れぬ華に―…

君に“私の全て”を捧ぐ覚悟で―…

やってみせます 私の全てをかけて―…

高々と上がるこの花火のように、

いつの日か…君の元で咲く華として―。