「川崎くんのこと、好きなんじゃないかって……たまにそんな考えが頭を過ぎる。」




なおはにっこりと笑って、


「そうだと思うよ」



「……っえ?」


予想外の返事に私は驚く




「そうだと思ってた。でも好きなんじゃない?って、私が言って気付かせるのは違うなって」




窓から差し込む夕日がなおの顔を照らす


「自分で気付いて初めて、あぁこの気持ち大切にしようって思えるんじゃないかな?」




「うん……気持ちを打ち明けると、すっきりするし、想いが鮮明に感じる。」




カタン

教室の後ろのドアが開く