「……え?」
まさかの川崎くんの発言に
拍子抜けた声がでる
「んな、アホみたいな顔すんなって」
きっと今の私の表情はとてもマヌケだろう
「ア……アホって……」
「ごめん、言葉の綾だね。その顔は図星でしょ?」
私の目は泳ぐ、
「うーんと」
何て言えばいいの?
うん、そうだよ。って認める?
でも代わりに告白するってことに
なるわけで……
「言っといて。俺の心に里穂子……あ、彼女以外入る隙間ないんだ。ハマる前に諦めてって。」
「そんなこと」
私の言葉を遮るように、
「言えないよね。でも諦めさせて。俺、性格超悪いから。」
「うん……」
頷くしかなかった
「勝手に好きって言って勝手に泣いて、もう懲り懲りだわ。」
川崎くんはポケットに手を突っ込みながら
視線を落とす。
過去を思い出したような表情で、
