その笑顔は反則、




「……え?」


まさかの川崎くんの発言に

拍子抜けた声がでる



「んな、アホみたいな顔すんなって」

きっと今の私の表情はとてもマヌケだろう



「ア……アホって……」


「ごめん、言葉の綾だね。その顔は図星でしょ?」



私の目は泳ぐ、


「うーんと」



何て言えばいいの?

うん、そうだよ。って認める?

でも代わりに告白するってことに

なるわけで……



「言っといて。俺の心に里穂子……あ、彼女以外入る隙間ないんだ。ハマる前に諦めてって。」



「そんなこと」



私の言葉を遮るように、



「言えないよね。でも諦めさせて。俺、性格超悪いから。」



「うん……」

頷くしかなかった



「勝手に好きって言って勝手に泣いて、もう懲り懲りだわ。」



川崎くんはポケットに手を突っ込みながら

視線を落とす。




過去を思い出したような表情で、