「この前の瑠榎の話、勝手に録音して聞かせちゃったんだよね〜」
「は!?」
悠斗から信じられない言葉を告げられて間抜けな声が出た。
「そしたら2人とも怒ってて、朔なんて泣きながら怒ってたな。そんで、明日ここ来るって」
「え!?」
そんな事を気にする様子もなく、続けられた話も信じられないもので。
「ま、覚悟しとくことだな」
ニヤッといたずらっぽく笑った悠斗に私は間抜け面を見せていただろう。
「いつ聞かせたの!?」
「さっき」
「ん!?」
私に許可を取ってからでもよかったのでは!?
なんて言っても躱されるだけだから心の中で叫んでおいた。

