サラッとした黒髪が目に入ったと思えば、誰かに肩を掴まれた。
「自殺したらだめだよ‼︎親が一生懸命に育ててくれたのに!!」
ぐらぐらと私の肩を揺らしながらマシンガンみたいに話してくる。
何?!なんなのこの人!!
「ちょっ…ちょっと待って!!私別に自殺しようとしてない!!」
「へ?そうなの?」
やっと揺らすのやめてくれた…。
ちょっと頭ぐらぐらするけど…。
「いやあ…ごめんね!下見ながら溜め息ついてたからてっきり…」
明るく話すのは、黒くて長い髪をした綺麗な女の子。
私もこの子くらい明るくて可愛く過ごせれば、こんな生活を送らなくて済んだのかな?

