この時私はすでに黒龍の総長だった。
お兄ちゃんは私の8個上で元黒龍の総長。
この時は引退して教師を目指していて、就職も決まって春から社会人だった。
そしてお母さん達が帰ってくる日…。
「さむーっ!!お兄ちゃんストーブつけて!!」
夕方、買い物から帰ってきてリビングにお兄ちゃんと2人で入る。
「自分でつけろよ…」
なんて言いつつ暖房をつけに行ってくれる、優しいお兄ちゃん。
外は結構な雪が降っていた。
「今日は家族皆でご飯食べれるから張り切らないとね!」
「そうだなー。楽しみにしとく」
買ってきたものを冷蔵庫に直しながら、何を作るか話していると電話が鳴った。
「俺出るわ」
「ありがと」
特に気にすることなく作業を続けていると、お兄ちゃんの少し焦ったような声が聞こえてきた。
「はい?わ…わかりました。すぐに向かいます」
どうしたんだろ…。
電話を切ると、顔を白くしたお兄ちゃんが呟いた。
「瑠榎…親父達が…事故で…」
「え…??」
私達はお兄ちゃんの運転で急いで病院へ向かった。
だけど…
「うそだ…」
お父さんとお母さんは…。
「雪が原因で事故にあったかと…」
「い…いや。いやだ…いやだ!!」
「瑠榎!!」
私はショックで倒れてしまった。
次に起きた時にはほとんどの記憶がなくなっていた。

