「瑠榎…?」 「朔…」 「やっぱり知り合いだったの?私に嘘ついてたの?」 眉を下げて、ショックを受けたような朔に私は首を横に振った。 「ちがうよ。朔…聞いてくれる?お前らも…」 皆が頷いてくれる。 それだけで少しだけ安心して、小さく笑顔を作ることができた。 「とりあえず、部屋入って座ろっか」 いつも幹部以上のメンバーで集まる部屋に全員が入ってから、私は話を始めた。