それからしばらく経った。
この頃毎日のように変な夢を見る。
何かすごいいっぱいの不良達の前を格好良く、堂々と黒い特効服を着てあるいている人の夢。
誰なんだろ…?
「瑠榎?なに難しい顔してんの?」
「え?」
ハッとすると、眉を下げた顔をした朔の顔が目の前にあった。
今は朔と一緒に登校してるんだった。
ビックリした…。思わず歩いてた足が止まっちゃったよ。
とりあえず、止まった足をまた学校へと運び始めた。
「難しい顔して、何考えてたのかなーと思って」
心配そうにしてくれる朔に少し相談してみることにした。
「んー…この頃毎日変な夢みるの」
「変な夢?」
キョトンとかわいい顔をしている朔に話を続けた。
「うん。黒い特効服を着て堂々とすごいいっぱいの不良達のまえを歩いてる女の子の夢…」
「それ…黒蝶じゃない??」
「黒蝶??」
少し考えた様子の朔から出てきた言葉は、どこか聞き覚えのある名前だった。
「黒蝶ってゆうのは〈四大龍〉のひとつ、〈黒龍〉の総長だよ!しかも歴代最強!!」
「ふぅーん…」

