「ま、私のことはいいからさ。そろそろ教室戻って授業受けよう?」


立ち上がって笑って見せれば3人とも少しまだ気まずそうだったけど、笑ってくれた。


「そうだね」


「次なんだっけ?」


3人が授業のことを話し始めながら扉の方へ向かう。

そして、私は目立つことも友達や仲間ができることも許されていなかったことを思い出して下を向いた。


「瑠榎?」


名前を呼ばれて顔を上げて声のした方を見る。


でも、この人達から離れたくない。

また1人に戻るのは…嫌だ。



「すぐ行く」


3人の方へ足を進めながらも悩みは消えなかった。

何か、方法を探さないと…。