落ち着いてから4人でまた円を描くように座って話を続けた。


「瑠榎ってずっとあの格好してたの?」


「あぁ…いや…」


朔の素朴な疑問にちゃんと答えられず、視線を下に向けた。



「中学ってどこだったの?」


「…覚えてないんだ」



ちゃんと話そうと思って顔を上げ、笑顔を見せた。



「え?」


「私、中学2年の冬までの記憶がなくて…。その後1年間、学校行かずに病院通いしてたからさ」


「そうだったんだ…。ごめん」


「気にしないで」