「…私がいじめられてるって知らなかったと思うけど、あの見た目の私に何の偏見もなく接してくれたんだよ?」


「瑠榎…」



小さく私の名前を呼んでくれた朔に顔を上げて笑ってみせる。



「すごく救われた。だから…何があっても私から離れるなんて事は絶対ないよ」


「〜〜!!瑠榎あ!!」


「うわ!」




泣きそうな顔をしたと思ったら勢いよく私に抱きついてくれる。



「ありがとお〜!!」


「それはこっちのセリフだよ」




幸せな気分で笑いながら朔を抱きしめ返した。



こんな気持ち、久しぶりだなあ…。