毎回毎回…。
そろそろ慣れたいと思うけど、まだ心にくるものがある。
小さくため息をついてから来客用のスリッパを取りに行こうと振り返った。
「あ。アンタまだこの学校にいたの?」
聞き慣れた嫌な声に心臓が嫌な音を立てた。
顔を上げれば私を標的にして楽しんでる6人グループ。
「早くいなくなれよ。空気がよごれんだよ」
「そうそう!!消えろ、ブス!!」
次々に浴びせられる罵声。
なんでそんな事言うんだろう。
そりゃあ、私は可愛くないけど…。
どんどん心がボロボロになっていくのを耐えるために顔を伏せて、自分の足元に視線を落とした。