-次の日-


来ちゃた…。


昨日の浮かれた気分のまま、今日くらいなら、と昨日朔に推された格好で家を出てきた。


なんかいろんな人からチラチラ見られるし、なんだか落ち着かない。

そわそわした気分のまま登校し、靴を履き替えようと靴箱を開けた。



「…ある」



昨日まで行方不明だった私の上靴が綺麗に靴箱に入っていた。



「なんでだろ…」



不思議に思いながらも靴を履き替え、教室に向かった。

いつも通り、重い気持ちで扉を開ける。


すると、こっちを見た人からざわざわとしだす。



ところどころでカワイーとか誰?とか聞こえてくる。



昨日まであんたらがいじめてた藤堂 瑠榎だよ!!

しかもかわいくないし!
前よりマシにはなったけど!