自転車とかバイクとか持っていない私達は走って倉庫まで向かい、急いで倉庫の中へと足を踏み入れた。
そこには床にうずくまっている仲間が少しと見知らぬ奴らが大勢倒れている光景が広がっていた。
「瑠榎さん…!!」
「隼人!」
紅嵐だろうと思われる奴を倒しながら私の名前を呼ぶ隼人に思わず駆け寄った。
背中あわせに襲ってくる奴を倒しながら情報を交換する。
「幹部と思われる奴らは上にいます!ここは下っ端の奴らしかいないので、そんなにやられてないです!」
「そうか。わかった。ありがとう」
私目掛けて拳を振りかざしている目の前の奴を思いっきり殴り、気絶させる。
すると、なぜか私の周りの動きが止まり、視線が集まった。
「あ?」
急に止まった周りを見渡すためにゆっくりと顔を上げた。
どうしてもイライラした気持ちが抑えられず、睨むように周りを見渡せば相手が少し後ずさりをしたのがわかった。
「チッ…。隼人、頼んだぞ」
「はい!!」
ビビるなら喧嘩売ってくるんじゃねぇよ、と思わず舌打ちをしてからその場を後にした。

