四大龍と蘭帝



紅嵐の人数は黒龍程度。

だけど、やる事がなんでもありで武器を使って喧嘩をする事が多い。
あと、少人数でいるところを大人数で襲うとか汚い事を日常的にしている。

これが基本情報。



「結局、目的ってなんなんだ?」

「目的は黒龍の上に立つ事」



説明してくれる夏樹に聞けば思っていた答えとは少し違ったものが返ってきた。



「潰す、ってこと?」

「いや、潰すというよりかは…勝つ?」

「勝つ…」



繰り返した言葉に頷いて、また説明を始めてくれた。



「黒龍という存在の上に立つことにこだわってるみたいだった」



上に立つ、ね。



「トップの中瀬はそこそこの強さだよ。白のトップくらい」

「海くらいか…」



余計に白に被害が出ないように気をつけないとダメだな…。



「類、白の状況はどうだ?」

「最近は夏樹の情報もあって、俺と春真とで対応できてるから被害はない。でも、白の奴らが襲われる回数が増えてきてる」



となると、白に襲撃くるのも時間の問題か…?



「黒の襲われる回数は?」

「黒はまだ少ないけど、襲ってくる奴が白の時に比べて強い。あと、必ずと言っていいほど武器を持ってる」

「類と春真だと無傷で倒せる程度の強さか?」

「まあ、類がいれば怪我することは絶対ない。1人だと不意を突かれて擦り傷ができた事はある。類は怪我した事ないと思うよ」



私の腕にくっついたままの春真が興味なさそうに答えてくれる。