四大龍と蘭帝



「類は?」



春真はそのままに、後ろにあるパソコンが置いてある机にも向かいのソファにもいない呼び出した奴の居所を聞く。



「あぁ、トイレ」



空いていた向かいのソファに座りながら夏樹が答えてくれる。

生理現象なら仕方ないか。

類が帰ってくるのを大人しく待ちながら、視界に入った春真のふわふわの髪を触る。



「春真の髪、青っぽくしたんだな」

「ブルーブラック。カッコいい?」

「うん。この色好き」



前は赤だったなー。

あれは可愛かった。

嬉しそうに私に頭を撫でられている春真から夏樹へと視線を移す。



「夏樹はずっと金だね」

「まあ、金髪が1番情報集める時に楽だから」



髪を1束つまみながら答えてくれる。



「なんで?」

「バカやってる奴は金髪が多いから、情報集めてる時に髪色でバレにくい」

「なるほど」



黒龍の幹部で顔がバレてないのは私と夏樹。

黒蝶は黒髪ロング、情報係は姿形が全くわからないけど、2人とも美形と噂されている。

夏樹はクール系のイケメンだと思う。

春真は可愛い系のイケメン。

類は、んー…ワイルド系になるのかな…。


まあ、みんな顔が整ってるな。