4人で帰り道を歩いていたけど、途中でみんなと別れて黒龍の倉庫へと向かった。
「総長!お疲れ様です!」
「おつかれ」
足を踏み入れれば、口々に挨拶してくれる黒龍の奴らに返事を返してから類達がいる部屋の扉を開けた。
「瑠榎!!」
「夏樹」
部屋の中を見て久しぶりに見た顔と目があった。
サラサラの金色の髪に負けないくらいキラキラした目をして近づき、私の手を握る。
「戻って来てくれたんだな!」
「うん。今までごめんね。黒龍の為に情報を集めてくれてありがとう」
私がそう言えば、夏樹は優しい笑顔を見せてくれた。
「情報集めるのなんて当たり前じゃん。瑠榎が作った黒龍を守るためなら、スパイだろうが何だろうがするよ」
「夏樹…。ありがとう」
もう一度お礼を言えば、嬉しそうに笑ってくれた。
「瑠榎。こっち」
呼ばれた声に部屋の奥へと目をやれば、ソファに三角座りをした春真が隣をポンポンと叩いていた。
隣に座れってことかな?
特に深く考えずに春真の右隣に座ると腕にくっついてきた。
甘えたかったのか?

