「瑠榎さあん〜!!!」
沈黙を破ったのは隼人の泣き声だった。
「ごめんな、隼人。ありがとう」
ボロボロと涙をこぼす隼人に近づいて背中を叩いてやる。
「類。みんなを支えてくれてありがとう」
下を向いて少しだけ肩を震わせている類の頭を撫でてから笑顔の春真に近づいた。
「春真も。みんなに色々教えてくれてありがとう。いち早くみんなを守りに行ってくれてたって話を聞いたよ。本当にありがとうね」
「うん。瑠榎に褒めてもらいたくて頑張った」
嬉しそうに抱きついてきた春真を抱きとめ、隼人と同じく背中を叩いてやった。
そして、春真から離れると多くのメンバーの前に立った。
「今まで長い間、お前らに任せっきりで悪かった。ごめんなさい」
思いっきり頭を下げて謝ってから、顔を上げて全員を見渡した。
「また、お前らの前に立たせてもらうからには全力で守る。だから…私についてこい」
「うおぉぉぉぉ!!」
「総長ーーー!!」
野太い声に笑って、またこの場所に居られる事に喜びを感じていた。