“だった”例えそれが過去形であったとしても、私にとっては最高の台詞だった。 そう言い残し、君は歩きだした。 大きな背中は遠ざかるごとに小さくなって行ったが、君は決して振り向かなかった。 好き…だった 今でも好きだ。私は。 好きじゃなくなる日なんて一生ないだろう。 「好きだった」 私も叫んでみたがこれは君の耳に届く前に雨音に揉み消された。 END