確かに、生きることはこの上無いメリットだ。


「分かりました。
引き受けましょう。


ただし、条件があります。」


「あれ?
生きてるだけじゃ、足りない?」


「いえ、この条件もこれから生きていくのに必要ですから。」


「ふーん。なんか、ちゃっかりしてるね。」


おちゃらけてる王子を無視して話す。

「条件は3つ。
1つは貴方の結婚式が終わる迄衣食住、来賓並に扱う事。
2つは結婚式が終わったら生活の安泰を。はっきり言うと私が納得できる仕事が欲しいです。
3つは此処の世界がどういう所かまだ分かりませんが人権を。要は見張りは無しでお願いします。見られたくない事など人には沢山ありますから。」


「ま、1つは自然にそうなるよ。あとの2つもよくわかった。最後のは少し気になったけどね。」



こうして、私は契約を結んだ。