「…君は元の世界に戻ったら死ぬだろう。」


……え?
なんで?


「君はこの世界に来た直前の出来事を覚えているかい?」


たしか、受験が終わり田舎のおばあちゃん家に行こうと山でバスに乗ってたんだ。そして、たしか目の前に鹿が飛び出してバスが横に曲がったら道沿いから墜ちちゃって…墜ちちゃって!?


「あ、思い…出…した…。
そうか。

死ぬんだ。

戻ったら。


他の人は?
何で私だったの?」


「他の人は悪くて重症で無事だ。君だけ場所が悪く木に刺さる事になってた。

そして、私の婚約者は東の国の王女で肌が君のように黄色っぽいんだ。そして、髪が黒い。それを条件で召喚して帰れなくても問題ない者が君だけだったんだ。」