Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~

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木陰に座っていると、京ちゃんがいきなり立ち上がった。



『そういや飲み物買ってねぇな。ちょっと買ってくっからここで待ってろ』

「ありがと、私『クリームソーダだろ』」

「…うん」

『あるか分かんねぇけど、探してきてやるよ』



そう言って京ちゃんは笑いながら走っていってしまった。


意外と見ててくれたんだね。


まさか、京ちゃんが私の好きな飲み物を知っててくれてるなんて思わなかった。


なんとか京ちゃんは寝坊だって信じてくれたかな…熱あるんじゃないかって言われた時はドキッとしちゃったよ……。



「ねぇ…」

「え?」



振り向くと、ダークブラウンのサラサラしたロングヘアーの綺麗なお姉さんが立っていた。


私は思わず立ち上がってしまった。


私なんかとは違って、背も高くてすらっとしていて、綺麗で大人っぽい人だなって思った。