メールの相手は紛れもなく俺の友人であるが、決して彼女の恋人というわけではない。 そして俺も彼女の恋人ではなく、ただの中学時代からの先輩後輩の仲である。 現状を説明するのは些か面倒。 メールを打つ『奴』は、目下、彼女に片想い中でアタック中。 しかし彼女がこうして俺の部屋に来るあたり脈は無いと思われる。