「…わかりました」



 掴まれていた手首をやんわり外し、

 服のボタンに手をかける



 上着を脱いで、ズボンも脱ぎ、下着だけになったとき

 坊っちゃんが私をベッドに倒した



 顔を見ると、

 すっかり男の顔つきになっていて…



 あぁ、もうあの日の坊っちゃんはいないのだと、

 ぼんやりと感じた



  
 泣きそうになった、


 けど、泣きたくなかった