恋してはいけない。




「…今はもうお休みになってください


 また、この件についてはお話致しますから」




 そう言ってもずっと黙ったまま


 
「坊っちゃん…?」




 どこか調子の悪いところでもあるのかと思い、

 脈を測ろうとした時、



 伸ばした手首をぐっと掴まれた




「マリアって、


 今まで言うこと聞かなかったことなかったよね」




 警告音が鳴る


 頭のどこかでちかちか鳴り響く



 
「…じゃあさ、これも聞いてよ」



 いや、お願い


 それ以上は言わないで・・・---




「抱かせて、マリア」




 まるで、死刑宣告のように聞こえた