貴女は僕の運命の人ではありませんでした





「わぁ!たかちゃん♪もしかしてお迎えに行こうとしてたとか??超嬉しい♪あ!今日久々にたかちゃんに逢えるから、ケーキとかビールとか買ってきたから一緒に飲もうよ!!」




純は、飲み物やら食べ物がぎっしり入ったビニール袋を俺の目の前に出して「ハイ!」とその袋を持ってくれとアピールする。


ケーキとビールって・・・


反射的にその袋を手にとってしまった。




その隙に純はパンプスを脱ぎ、ドカドカとリビングに入っていく。





マジ勘弁してくれ・・・


俺は今からトモと逢うっていうのに・・・


片方履きかけた靴を脱いで、俺もリビングに入る。


ふと時計を見るとさっきの電話から10分が過ぎていた。




「あのさぁ、悪いんだけど...」



コンビに袋をダイニングテーブルに置いて純に話しかけようとした瞬間、





「...出かけるの?またマージャン?今日は疲れてるから寝るんだよね?今日はあたしと一緒に居てくれるんだよね?」




純に後ろから抱きつかれた。


目の前の時計はもう待ち合わせ時刻丁度・・・


どうする?


純を振り切ってトモのもとに行くか・・・


トモに少し遅れるとメールをするか・・・




「...たかちゃん...」




純は俺の背中で俺の名前を呼び、ベルトを起用に外しだした。