貴女は僕の運命の人ではありませんでした



「はぁ~さっぱりしたぁ!!」




髪をタオルドライさせながらバスローブを着たトモは、テーブルのコーヒーを手に取り、一口口にし、「ぬるっ!!」と一言叫んでグラスをまたテーブルに置く。


見えそうで見えない谷間が本当にいやらしい。




「ハハッハ!!俺もさっき飲んで、あまりの温さに二口目は飲めなかったよ。
...あ、さっき携帯鳴ってたよ?」




「携帯?」




トモは一瞬、バツが悪そうな顔をして、バッグから携帯を取り出した。


指を軽くタップさせ、慣れた手つきでスライドさせる。




「...あ。マズイ。」曇った表情からしてやっぱり・・・





「どした?」





「...ん...彼氏が...夜中に家に来るみたい...」





「...へぇ。...で?なんて返事するの?」





「う...ん。とりあえず...帰ろうかな。」




その言葉を聞いて、俺はトモが俺よりも彼氏を優先させたことが気に入らなかった。


ともの後ろからガバっと抱きついて、首筋に唇を寄せる。




「...トモ。朝までずっと俺と一緒にいてよ。離れたくないし...」





「...ちょっ...貴司...」





「大丈夫。さすがの俺でもインターバル無しで三連チャンはきついから、今日はもう寝るだけにするから...でも、トモと一緒に寝たいんだけど...だから、帰らないで?」




トモは抱きしめる俺の腕にそっと手を添えて、「...わかったよ。」


そしてそのまま彼氏に返信したようで、携帯をまたバッグにしまった。